こんにちは!YOUです。
今回は「S&P500の回復の兆し」について詳しく解説していきます。
現在、S&P500やNASDAQ100などの主要株価指数は大きく下落しており、多くの投資家が不安を抱えています。特に、2023年・2024年と株価が好調だっただけに、この下落が今後どうなるのか気になるところでしょう。
そこで本記事では、最新の経済指標や市場の動向を分析し、今後の株式市場の行方について考察していきます。
【直近の市場状況】S&P500は年初来で-9.72%
まず、直近のS&P500、NASDAQ100、FANG+の年初来パフォーマンスを見てみましょう。
指数 | 年初来(円建て) |
---|---|
S&P500 | -9.72% |
NASDAQ100 | -11.7% |
FANG+ | -13.9% |
ここ1か月ほどで大きく下落しており、投資家の間でも不安が広がっています。
実際にニュース番組などでも、「S&P500に投資しているがマイナスになっていて不安だ」という声が増えてきました。
私自身の損益:年初来で-166万円のダメージ
私自身もS&P500関連の銘柄に多く投資しており、年初来で-166万円の損失を抱えています。
過去2年(2023年・2024年)が好調だったことを考えると、この下落は少し厳しく感じますね。
しかし、感情に流されて売買を繰り返すのではなく、冷静に市場の状況を分析することが重要です。
では、現在の米国経済はどうなっているのでしょうか?
【最新の経済指標】CPI・GDPの動向
CPI(消費者物価指数)
最新のCPI(消費者物価指数)は以下の通りです。
指標 | 数値 |
---|---|
2月CPI(前年比) | +2.8% |
市場予想 | +2.9% |
1月CPI(前年比) | +3.0% |
市場予想よりも低く、インフレが徐々に落ち着いてきていることが分かります。
CPIが市場予想を下回ったことで、一時的に株価は反発しましたが、インフレが完全に収束したわけではないため、まだ油断はできません。
トランプ関税の影響が懸念される
現在、投資家の間で特に懸念されているのが、トランプ前大統領による関税政策の影響です。
投資家の懸念 | 影響度 |
---|---|
高インフレ | △ |
トランプ関税 | ◎(よりリスクが高い) |
過去のインフレ局面では、最終的に市場全体のリターンはプラスで終わる傾向があります。
しかし、関税による景気減速の影響は非常に大きく、企業収益を圧迫する要因となるため、慎重な判断が必要です。
【GDP予測】アトランタ連銀のGDPNowモデル
アトランタ連銀のGDPNowモデルを見てみると、以下のような急激な変化が確認できます。
時期 | GDP成長率予測 |
---|---|
2月中旬 | +2.3% |
2月下旬 | -1.5% |
3月6日 | -2.4% |
わずか数週間で**+2.3%から-2.4%まで大きく下方修正**されており、景気後退の可能性が強まっていることが分かります。
ただし、過去のデータを見ると、このモデルはある程度の精度で景気動向を予測しており、この急激な下方修正を無視するのは危険です。
【株価回復の根拠】今後の見通しは?
ここからは、「S&P500が回復する可能性がある根拠」について解説します。
① 過去10年の調整平均を下回っている
S&P500やNASDAQ100の下落幅を過去10年間の調整局面と比較すると、すでに過去平均を下回っていることが分かります。
これを考慮すると、現在の下落が過剰な調整であり、反発の可能性があると考えられます。
② 株価はすでに悪材料を織り込み済み
EPS(1株あたり利益)の予測を見ても、すでにS&P500全体の下方修正が進んでいることが分かります。
セクター | EPS予測 |
---|---|
Mag 7(主要ハイテク株) | 下方修正 |
S&P500のその他493銘柄 | 下方修正 |
市場はすでに景気減速を織り込んでおり、これまでの下落によって、さらなる下落リスクは吸収されつつあると考えられます。
③ 市場全体のバリュエーションが魅力的
最近の下落によって、S&P500のバリュエーションが適正水準に近づいてきています。
例えば、NVIDIAの予想PERは年初来で約50%下落しており、他のビッグテック銘柄も13%〜38%下落しています。
これは「買い場」が近いことを示唆している可能性があります。
④ RSI(相対力指数)が売られすぎシグナル
S&P500に連動するETF「SPY」のRSIを確認すると、売られすぎのシグナルが点灯しています。
過去にこのシグナルが出た際には、その後の急速な回復が見られたことから、短期的な反発の可能性が高いと考えられます。
【結論】どう行動すべきか?
長期投資家は冷静に対処することが重要
現在の市場環境を踏まえると、短期的な不安はあるものの、長期的には回復の可能性が高いと考えられます。
推奨戦略
- 焦って売却しない
- ドルコスト平均法で淡々と積立投資を継続
- 一時的な下落に惑わされず、長期視点を持つ
【まとめ】今こそ落ち着いて投資を続けるべき
- S&P500は年初来で-9.72%、私自身も-166万円のダメージ
- CPIは市場予想を下回るも、インフレ懸念は完全には消えていない
- GDPNowモデルは急激に下方修正され、景気後退のリスクが高まっている
- しかし、株価はすでに調整済みで、短期的な反発の可能性が高い
- 焦らず、長期投資を継続することが最も賢明な選択
焦らず、どっしり構えて、この荒れた相場を乗り切っていきましょう!