はじめに
皆さんこんにちは、YOUです。
いつも動画をご視聴いただき、ありがとうございます。
今回は「S&P500だけは危険?SCHDを購入するべき理由」というテーマで、具体的かつテクニカルに解説します。
参考情報として、アメリカの投資家向けサイト「Seeking Alpha」からの記事を基にしています。本記事では、その内容を整理しつつ、私自身の経験や見解も交えて解説を行います。ぜひ最後までご覧ください!
S&P500が抱える課題
S&P500は世界で最も注目される株価指数です。日本における投資信託の純資産額No.1商品は、S&P500に連動するものがほとんどです。これはその信頼性と過去の実績に裏打ちされたものです。
しかし、その一方でいくつかの課題も浮き彫りになっています。
ビッグテックへの過剰依存
S&P500の構成銘柄は、現在特定のビッグテック企業(M7など)への依存が強い状況です。例えば、米国市場全体の約25%をFANG+企業が占めていると言われます。これは短期的には大きなリターンをもたらしますが、リスクも同時に高まります。
歴史的に見ても、成長企業が長期間にわたって高い成長を維持するのは極めて稀なケースです。
割高な評価
現在のS&P500の予想株価収益率(フォワードP/E)は、過去30年の平均16.8倍に対し、22.2倍という高水準に達しています。この状態では、将来的なパフォーマンスが鈍化する可能性があります。
具体的には、高バリュエーションで評価された市場はその後のリターンが低下し、場合によっては数年間の停滞期に入ることもあります。この点を踏まえると、S&P500がこれまでのような年間10~12%の収益率を維持するのは難しいでしょう。

SCHDとは?
SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)は、配当利回りが高い100銘柄に連動する米国株ETFです。VYMなどの高配当ETFも有名ですが、SCHDには以下のような特徴があります。
SCHDの特徴
- 高い配当利回り
配当利回りは3.84%と、4%近い水準にあります。 - 増配率の高さ
増配率(配当成長率)は11.59%で、VYMなどと比較して非常に高い成長性を持っています。 - バリュー株メインの構成
SCHDに組み込まれる銘柄はバリュー株が多く、S&P500とは異なる特徴を持っています。これにより、分散効果や防御的なポートフォリオを構築することが可能です。

SCHDを購入するべき2つの理由
では、なぜSCHDを購入すべきなのでしょうか?その理由を2つに分けて説明します。
理由1:バリュー株の割安な評価
SCHDに含まれるバリュー株の現在の予想P/Eは16.2倍と、S&P500の22.2倍に比べて割安です。この割安な水準は、2000年以来のことです。

また、現在の高金利環境ではバリュー株が優勢です。長期国債の利回りが5%近い水準にあるため、今後もしばらくバリュー株が有利な状況が続くと考えられます。

理由2:配当成長企業の優れた実績
SCHDの強みは、単に「バリュー株」というだけでなく、配当成長企業に投資している点です。
長期的には、配当を増やし続ける企業のリターンは非常に高く、ボラティリティも抑えられます。1978年以来、配当成長株の平均リターンは13.1%で、S&P500を上回っています。
特に、弱気相場ではこの強みが顕著に現れます。実際、2022年の弱気相場ではS&P500に比べ、SCHDが大幅に損失を抑えているデータがあります。

S&P500とSCHDをどう使い分けるべきか?
私自身はS&P500信奉者です。資産形成の主軸として十分なパフォーマンスを持つ指数だと確信しています。しかし、ポートフォリオのボラティリティを抑えたい場合や、安全性を高めたい場合には、SCHDを組み合わせるのがおすすめです。
例えば、2025年のNISA枠で、私の家庭では夫婦で480万円をSCHDに投資しています。これにより、ポートフォリオ全体のリスクを低減する効果を狙っています。
まとめ
今回の記事では、「S&P500だけは危険?SCHDを購入するべき理由」というテーマで解説しました。
ポイントを振り返ると:
- S&P500は世界で最も信頼される指数だが、課題も存在する。
- SCHDはバリュー株中心の構成と高い配当成長率を持ち、魅力的な選択肢となる。
- ポートフォリオの安定性や防御力を高めたいなら、SCHDの導入を検討すべき。
これを機に、皆さんの投資戦略を見直し、より良い選択をしていただければ幸いです。
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