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数字の意味がわかる、13指標のやさしい解説

このダッシュボードは、米国株市場の「落ち着き・警戒・投資家の気持ち」をいくつかの角度から見るためのものです。まず上の総合表示で全体をつかみ、気になる数字を下の解説で確認してみてください。

読む前に、ここだけ覚えておきましょう
  • 緑の「良好」は落ち着きや積極的な姿勢、赤の「警戒」は不安や弱さを表します。緑なら買い、赤なら売り、という意味ではありません。
  • 下の数値区分は、現在のダッシュボードの表示に合わせた目安です。公的に統一された危険ラインではなく、境界を少し超えた途端に市場が急変するわけではありません。
  • 「取得確認」はデータを確認した時刻、「基準日・提供元日時」はその数字が表す時点です。週次指標は、朝・昼・夜に確認しても同じ値になることがあります。

01 / 主要指標

CNN Fear & Greed Index

市場全体の「怖い」と「強気」をまとめた指標です。株価の勢い、オプション、債券など7つの材料を、0〜100の点数で表します。低いほど恐怖、高いほど楽観に傾いています。

数値の目安
  • 25未満:強い恐怖
  • 25以上45未満:恐怖
  • 45〜55:中立
  • 55超75以下:楽観
  • 75超:強い楽観

たとえば
たとえば36点なら「慎重なムードが優勢」と読みます。36%下がるという意味ではありません。

ここは読み違えないで
高いほど投資先として安全、とは限りません。強い楽観は買われすぎ、強い恐怖は売られすぎにつながることもありますが、反転する時期はわかりません。

データの頻度:日次。カードの基準日を確認します。
CNNの説明・データを見る ↗

02 / 主要指標

Cboe Volatility Index(VIX)

S&P 500のオプション価格から、今後約30日間にどのくらい大きく値動きしそうかを読み取る指標です。「恐怖指数」と呼ばれ、大きな変動への警戒が高いほど上がりやすくなります。

数値の目安
  • 20未満:比較的落ち着いている
  • 20以上30未満:やや警戒
  • 30以上:強い警戒

たとえば
たとえば15なら比較的落ち着いた状態、35なら大きな値動きへの警戒が強い状態です。

ここは読み違えないで
VIXの数字は年率換算した予想変動率です。20だから「翌月20%下がる」「下落確率20%」という意味ではなく、値動きの方向も示しません。

データの頻度:日中の遅延配信。15分間隔の取得でも、配信そのものに遅れがあります。
Cboeの説明・データを見る ↗

03 / 主要指標

ICE BofA MOVE Index

米国債の金利がどのくらい大きく動きそうかを、オプション価格から表した指標です。「債券版VIX」とも呼ばれ、株式だけでは見えにくい金利市場の落ち着きを確認できます。

数値の目安
  • 100未満:比較的落ち着いている
  • 100〜130:やや警戒
  • 130超:強い警戒

たとえば
たとえば105なら金利の値動きにやや警戒、150なら大きな変動を見込む状態と読みます。VIXと同じ数値基準では比べません。

ここは読み違えないで
高いだけで金融危機が決まるわけではありません。金利上昇・低下の方向や、市場の資金不足を直接示す数字でもありません。

データの頻度:この画面は日次公表値を使用します。
ICEの説明・データを見る ↗

04 / 主要指標

ICE BofA US High Yield Option-Adjusted Spread

信用力が低めの企業にお金を貸すとき、米国債よりどれだけ高い利回りが求められているかを表します。返済への不安が強いほど、この「上乗せ分」が広がりやすくなります。

数値の目安
  • 4%未満:警戒は比較的低い
  • 4%以上6%未満:やや警戒
  • 6%以上:強い警戒

たとえば
たとえば3%は300bps(ベーシスポイント)です。国債に対する上乗せ分が約3パーセントポイントあるという意味で、社債の利回り自体が3%とは限りません。

ここは読み違えないで
6〜8%は信用不安を強く意識する水準の目安です。ただし倒産確率そのものではありません。3%から5%へ急に広がるなど、変化の速さも大切です。

データの頻度:日次。集計・公表の遅れがあるため、当日の日付とは限りません。
FRED/ICEの説明・データを見る ↗

05 / 主要指標

Cboe Equity Put/Call Ratio

個別株オプションのプット取引量を、コール取引量で割った値です。プットは下落への備え、コールは上昇への期待に使われることがあり、取引の偏りを見る手掛かりになります。この画面は5営業日平均です。

数値の目安
  • 0.5未満:コール優勢・偏りに注意
  • 0.5〜0.8:この画面の通常圏
  • 0.8超:プット取引が相対的に多い

たとえば
たとえば0.6倍なら、平均した比率としてコール1に対してプット約0.6の取引量です。1倍を超えるとプットの方が多い状態です。

ここは読み違えないで
プットを売る取引なども含むため、プット取引すべてが弱気とは限りません。指数オプションや総合Put/Call Ratioとは対象が異なり、同じ警戒ラインをそのまま使えません。

データの頻度:日次・直近5営業日平均。1日だけの数字より変化は緩やかです。
Cboeの説明・データを見る ↗

06 / 主要指標

S&P 500 50日移動平均線超え銘柄比率

S&P 500の構成銘柄のうち、株価が過去50営業日の平均価格を上回る銘柄の割合です。一部の大型株だけでなく、幅広い銘柄に上昇が広がっているかを見ます。

数値の目安
  • 60%超:多くの銘柄が平均線より上
  • 40〜60%:強弱がまちまち
  • 40%未満:上昇の広がりが不足

たとえば
たとえば25%なら、算出対象の約4社に1社だけが50日線より上にあります。株価指数が高くても、市場の内側は弱い可能性があります。

ここは読み違えないで
50日線より上でも、今日の株価が上がったとは限りません。株価が平均線を上回っている割合であり、当日の値上がり銘柄比率とは別です。

データの頻度:日次終値。算出できた構成企業の数はカードに記載します。
算出データ提供元の説明・データを見る ↗

07 / 主要指標

Cboe SKEW Index

通常の値動きよりも大きな下落に備える保険が、オプション市場で相対的にどの程度重視されているかを見る指標です。VIXが値動き全体の大きさを見るのに対し、SKEWは極端な動きへの備えを補います。

数値の目安
  • 150未満:参考として確認
  • 150以上:ヘッジ価格の偏りに注意(この画面の目安)

たとえば
たとえば155なら「大幅下落への備えが相対的に高く評価されている」と読みます。「暴落確率が55%」という意味ではありません。

ここは読み違えないで
150未満なら安全、150以上なら暴落間近、とは判断できません。時期によって水準感も変わるため、この画面では良好・警戒を断定せず「参考」としています。

データの頻度:遅延配信。提供元の日時を確認します。
Cboeの指標解説の説明・データを見る ↗

08 / 主要指標

ICI 米国株式投信・ETF純資金流出入

米国内株式へ投資する投資信託とETFに、入ったお金から出たお金を引いた推計額です。この画面では直近4週間を合計し、資金が集まっているか、引き出されているかを見ます。

数値の目安
  • プラス:流入超過
  • ゼロ:流入と流出が均衡
  • マイナス:流出超過

たとえば
単位は十億ドルです。+10なら100億ドルの流入超過、−10なら100億ドルの流出超過を表します。

ここは読み違えないで
マイナスでも、その金額だけ株式市場全体からお金が消えたわけではありません。個別株の直接売買などは含まず、ファンド間の乗り換えなどの影響も受けます。

データの頻度:週次・直近4週合計。毎日数字が変わる指標ではありません。
ICIの説明・データを見る ↗

09 / 補足指標

AAII Investor Sentiment Survey

米国の個人投資家会員に、今後6か月の株式市場を強気・中立・弱気のどれで見ているかを尋ねる調査です。この画面の大きな数字は「強気の割合 − 弱気の割合」です。

数値の目安
  • −10pt未満:弱気優勢
  • −10〜+10pt:おおむね拮抗
  • +10pt超:強気優勢
  • 差が±30ptを超えると偏りにも注意

たとえば
強気30%、弱気45%なら、30−45=−15ptです。株価が15%下落したという意味ではなく、弱気の回答が15ポイント多いことを示します。

ここは読み違えないで
弱気が50〜60%あると悲観の強さが意識されますが、底値が決まるわけではありません。調査に答えた会員の意見であり、全投資家の保有状況ではありません。

データの頻度:週次。公式記事を使う場合は公開に遅れがあり、基準日と記事公表日を区別します。
AAIIの説明・データを見る ↗

10 / 補足指標

S&P 500 200日移動平均線超え銘柄比率

S&P 500の構成銘柄のうち、株価が過去200営業日の平均価格を上回る割合です。50日線が比較的短い期間の状態を見るのに対し、こちらは長期のトレンドの広がりを見ます。

数値の目安
  • 60%超:長期線より上の銘柄が多い
  • 40〜60%:強弱がまちまち
  • 40%未満:長期トレンドの弱い銘柄が多い

たとえば
たとえば45%なら、半分弱の銘柄が200日線より上です。50日線比率だけが低い場合は、短期の弱さと長期の状態を分けて確認できます。

ここは読み違えないで
200日線はゆっくり動くため、急な変化への反応も遅くなります。50日線比率と重なる情報も多く、別々の証拠として数を増やして判断しないことが大切です。

データの頻度:日次終値。50日線比率の補足として使います。
算出データ提供元の説明・データを見る ↗

11 / 補足指標

ICE BofA US Corporate Option-Adjusted Spread

比較的信用力の高い「投資適格」の企業の社債に、米国債よりどれだけ利回りの上乗せが求められているかを見ます。HYスプレッドと組み合わせると、信用不安が優良企業にも広がっているかを確認できます。

数値の目安
  • 1.5%未満:警戒は比較的低い
  • 1.5%以上2.5%未満:やや警戒
  • 2.5%以上:強い警戒

たとえば
たとえば0.8%は80bpsの上乗せ分です。2%へ広がれば、企業にお金を貸すことへの警戒が以前より強まったと読みます。

ここは読み違えないで
HYとは企業の信用力が違うため、数値が低いこと自体は自然です。どちらも社債の利回りそのものではなく、国債に対する上乗せ分です。

データの頻度:日次・公表ラグあり。HYと同じ基準日かも確認します。
FRED/ICEの説明・データを見る ↗

12 / 補足指標

St. Louis Fed Financial Stress Index

セントルイス連邦準備銀行が、金利や利回り差など18のデータをまとめた金融市場のストレス指標です。株式だけでなく、金融市場全体に緊張が広がっているかを確認します。

数値の目安
  • 0未満:歴史平均よりストレスが低い
  • 0以上1未満:平均よりストレスが高め
  • 1以上:この画面ではストレス高として警戒

たとえば
たとえば−0.9なら平均より落ち着き、+1.2ならストレスが高い状態と読みます。マイナスだから市場が悪い、という意味ではありません。

ここは読み違えないで
0は計算上の歴史平均です。「1以上」はこの画面の表示用目安で、連銀が定めた金融危機の認定ラインではありません。株価の先行きを保証するものでもありません。

データの頻度:週次。週の対象期間と公表日には差があります。
セントルイス連銀/FREDの説明・データを見る ↗

13 / 補足指標

CFTC S&P 500先物・レバレッジドファンド純建玉

米商品先物取引委員会(CFTC)が公表する、ヘッジファンドなどのS&P 500先物の持ち高です。この画面では買い建玉から売り建玉を引いた差を示します。「建玉」は決済せずに保有している契約のことです。

数値の目安
  • プラス:買い越し
  • ゼロ:買いと売りが同数
  • マイナス:売り越し
  • 一律の危険水準は設定しません

たとえば
たとえば−30万枚なら、買いより売りの契約が30万枚多い状態です。「30万人が弱気」という意味ではありません。

ここは読み違えないで
現物株を持ちながら値下がりに備えて先物を売ることもあります。売り越しだけで総悲観とは言えず、この画面では「参考」です。対象は先物のみで、全投資家の売買ではありません。

データの頻度:週次。通常は火曜日時点の持ち高を金曜日に公表します。
CFTCの説明・データを見る ↗

数字が食い違っていたら、どう読む?

たとえば「VIXは低いのに、50日線を上回る銘柄は少ない」なら、大きな値動きへの警戒は低くても、幅広い銘柄が強いわけではありません。異なる指標が違う方向を向くことは、間違いではなく、市場の状態を知るヒントです。

現在の総合判定は、VIX・HYスプレッド・50日線超え銘柄比率の3分野で決めています。3つすべてが良好なら「良好」、2つ以上が警戒なら「警戒」、それ以外は「普通」です。どれかが未取得・古い場合は「判定待ち」とします。

13個の多数決ではありません。Fear & Greedなどに同じ情報が含まれることがあるためです。まず「値動きへの警戒」「企業の信用」「上昇の広がり」を見て、ほかの指標で理由や背景を確かめると、無理なく読み取れます。

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