はじめに
こんにちは!この記事では、証券会社が積極的に勧めることの多い「アクティブファンド」の実態や問題点について、データに基づいて徹底解説します。多くの投資家にとって最適な選択をするためのポイントを明確にすることを目指します。
アクティブファンドとは、運用者が市場平均を上回る成果を目指して積極的に運用するファンドのこと。一方、インデックスファンドは市場全体の動きに連動することを目指します。本記事では両者を比較しながら、アクティブファンドの課題やそれでも投資する際のポイントについて詳しく掘り下げていきます。
アクティブファンドの現状
日本のアクティブファンドとインデックスファンドの残高推移
日本では、インデックスファンドの残高が約130兆円、アクティブファンドは約90兆円と、インデックスファンドがやや優勢です。しかし、それでもアクティブファンドに投資している人が多いという現状が見受けられます。
世界と日本の比較
世界全体ではインデックスファンドが約50兆ドル、アクティブファンドが約30兆ドルです。注目すべきは、日本ではアクティブファンドの比率が40.9%と、世界平均の37.5%を上回る点です。この差は、日本の投資家が証券会社から勧められるままにアクティブファンドを購入していることが背景にあると言えます。
アクティブファンドの課題
1. 償還率の高さ
日本のアクティブファンドの償還率(運用終了率)は10年で約50%と、アメリカの40%、ヨーロッパの45%と比較しても高い数値です。これは、パフォーマンスの低迷や高額な信託報酬・手数料が主な原因となっています。
償還率が高いファンドに投資すると、長期的な資産形成が難しくなるため注意が必要です。
2. パフォーマンスの低迷
アクティブファンドのもう一つの大きな課題は、インデックスファンドに対する勝率の低さです。日本のアクティブファンドの勝率を見てみると、1年リターンでは27.1%、3年リターンで20.3%、5年リターンでは15.8%しかインデックスファンドに勝てていません。
さらに、米国株式市場のような効率的な市場では、情報を活用して優位性を得ることが難しく、アクティブファンドがインデックスファンドに勝つのは至難の業です。
3. 海外ファンドとの比較
米国のアクティブファンドは、日本のものよりパフォーマンスが良い傾向にあります。米国のアクティブファンドの勝率は40〜50%と高めですが、日本はそれに比べて低水準です。これは、日本籍のファンドが海外の運用戦略を利用する場合に、コストが高くなることも一因です。
それでもアクティブファンドに投資するなら
選ぶべきポイント
アクティブファンドに投資する場合は以下の点に注目しましょう:
- 償還リスクが低いものを選ぶ
純資産額が1,000億円以上で、NISA成長投資枠の対象となるファンドがおすすめです。これにより、長期運用の可能性が高まります。 - 第三者の評価を参考にする
ファンドの販売用資料は良いことばかり書かれています。YahooファイナンスやYouTubeレビューなど、批判的な意見も含めて情報を精査することが重要です。
投資戦略の結論
投資初心者や長期的な資産形成を目指す方にとって、コストが低く市場全体に連動するインデックスファンドが最適解であることは間違いありません。特に全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500)に投資するファンドは、コストの面やパフォーマンスの安定性で優れています。
アクティブファンドは魅力的な可能性も秘めていますが、リスクが高く、選び方を間違えると大きな損失を招く可能性があります。選択する際には慎重な判断を心がけましょう。
まとめ
アクティブファンドにはインデックスファンドにない魅力がありますが、その多くがパフォーマンスで劣るという現実を直視する必要があります。本記事で紹介した選び方のポイントを活用し、資産形成において最適な選択を目指してください。
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