2024年7月末時点の投資信託ランキング解説
みなさん、こんにちは!
今回は2024年7月末時点での投資信託ランキングについて解説していきます。2024年にスタートした新NISA制度が大きな注目を集め、7月もその勢いは衰えることなく、1兆8275億円もの資金が投資信託に流入しました。これは2007年3月に記録された過去最高の1兆8791億円に次ぐ規模で、17年4カ月ぶりの高水準です。特に、1兆円を超える資金流入が7カ月連続で続いているのは、新NISAの強力な人気を裏付けるものです。
しかし、8月には過去最大級の大暴落が発生しており、この流れにブレーキがかかる可能性があります。そんな状況を踏まえつつ、7月の資金流入額TOP10の銘柄を見ていきましょう。
第10位:iFreeNEXT FANG+インデックス
iFreeNEXT FANG+インデックスは、米国上場企業の株式に投資し、NYSE FANG+指数の動きに連動した成果を目指す投資信託です。FANGとは、Facebook、Amazon、Netflix、Googleの頭文字を取ったもの。構成銘柄が非常に少なく、誰もが知るビッグテック企業に集中投資するファンドです。
特徴:
- 1年リターンは37.9%と高いパフォーマンスを記録。
- 信託報酬は0.7%と低水準。
- 構成銘柄が少ないためリスクは高めですが、大きなリターンが期待できるファンドです。
第9位:インベスコ 先進国債券インデックス
インベスコ 先進国債券インデックスは、日本を除く先進国の国債を主な投資対象とし、インベスコ先進国債券インデックスの動きに連動するパフォーマンスを目指す投資信託です。
特徴:
- 債券は株式よりも価格変動が小さく、安定したリターンが期待できます。
- 外国債権のみで構成され、定期的な利息収入も得られる点が魅力です。
- 信用格付けの高い国の国債に投資しているため、リスクを抑えた運用が可能。
このファンドは新NISAでは購入できませんが、同様のインデックスファンドとして「eMAXIS Slim先進国債権インデックス」がNISAで運用可能です。株式ファンドに比べるとリターンは低めですが、リスク分散の一環として債券を組み入れるのは有効な戦略です。
第8位:グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)
グローバル・ロボティクス株式ファンドは、今後の成長が期待されるロボティクス関連企業の株式に投資するファンドです。産業用やサービス用ロボットの製作企業、AIやセンサー技術の開発企業にも投資しています。
特徴:
- 世界的な労働力不足を補うため、ロボティクス関連企業は今後さらに成長が期待されます。
- ソフトウェア技術とハードウェア技術の融合により、さまざまな分野での自動化が進む可能性があります。
- ただし、手数料が高いため、コストパフォーマンスには注意が必要です。
第7位:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコースは、米国大型グロース株マザーファンドを通じて、成長の可能性が高いと判断される米国株式に投資するファンドです。ナスダックやニューヨーク証券取引所に幅広く投資しています。
特徴:
- 信託報酬は高めですが、分配金が年に2回あるのが特徴。
- 米国に幅広く投資しつつ、分配金を得たい投資家には適していますが、手数料が高いため、慎重な検討が必要です。
第6位:野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
野村世界業種別投資シリーズは、世界中の半導体関連株の中でも厳選された銘柄に投資するファンドです。特に話題のNVIDIAが約3割を占めています。
特徴:
- 半導体関連株に特化しており、1年リターンは61%と高いパフォーマンスを誇ります。
- AIブームや半導体バブルが今後どうなるか、このファンドの基準価格を注視していきたいところです。
第5位:HSBC インド・インフラ株式オープン
HSBC インド・インフラ株式オープンは、インドのインフラ関連株に投資するファンドです。インド経済は今後も成長が期待されていますが、ハイリスクハイリターンな投資対象であることを理解しておく必要があります。
特徴:
- インド政府のGDP見通しは6.5%~7.0%で、地政学的リスクや保護主義の高まりが成長率に影響しています。
- 暴落の影響を受けにくい点が強みですが、インドのリスクを理解した上で投資することが重要です。
第4位:インベスコ 世界厳選株式オープン(為替ヘッジなし)
インベスコ 世界厳選株式オープンは、日本を含む世界各国の株式に投資し、成長、配当、割安の3つの観点に着目して銘柄を選定するファンドです。
特徴:
- 欧州の銘柄が約3割を占める点が特徴的で、分配金は毎月支払われます。
- 市場変動期を乗り切るための成長・配当・割安の視点は魅力的ですが、手数料が高いため注意が必要です。
第3位:アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコースは、成長の可能性が高い米国株式に投資し、毎月の分配金を得ることができるファンドです。
特徴:
- 約3%前後の分配利回りがあり、毎月分配金を得たい投資家に人気がありますが、手数料が高いため、投資判断には慎重さが求められます。
- 証券会社の営業力も影響しており、知識を持って投資商品を選ぶことが重要です。
第2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、S&P500指数に連動するパフォーマンスを目指す投資信託です。アメリカの成長を信じる投資家にとっては、非常に魅力的な商品です。
特徴:
- 株価暴落によってリターンが下がったものの、まだまだ高いパフォーマンスを維持しています。
- 純資産額もトップクラスで、手数料が低く、長期的に投資しやすいファンドです。
第1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、世界中の株式に幅広く分散投資するファンドで、アメリカの比率は63%ですが、その他の地域にも投資しています。
特徴:
- 銘柄数が2700以上でありながら、信託報酬が非常に低い点が魅力。
- リスク分散、手数料、成長性の観点から見ても、非常に優れた商品で、初心者からベテラン投資家まで広くおすすめできるファンドです。
まとめ
2024年7月末時点の投資信託ランキングを紹介しましたが、全体としては新NISAの人気が非常に高いことが伺えます。特に、eMAXIS Slimシリーズが1位と2位を独占しており、投資家からの信頼の厚さが見て取れます。
今回のランキングを参考にしながら、自分の投資目的やリスク許容度に合った商品を選び、しっかりと資産形成を進めていきましょう。証券マンに押し付けられる商品を選ぶのではなく、しっかりとした金融リテラシーを持つことが大切です。このチャンネルでは、皆さんの金融リテラシーを高めるための情報を発信していきますので、ぜひチャンネル登録をお願いします。
それでは、また次の動画でお会いしましょう!