こんにちは、YOUです!
今回は、米国高配当ETFの代表格「VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)」について徹底的に解説していきます。
- 配当金をコツコツもらいたい!
- 株価が下がっても安定感のある資産を持っていたい!
- S&P500やハイテク株に偏った投資に不安を感じている…
そんな方には、「VYM」は非常に魅力的な選択肢となります。この記事では、VYMの基本情報から、最新の配当動向、構成銘柄、リスクまでを丸ごと解説。さらに、他のETF(SCHDやS&P500)との比較も交えながら、配当投資家として押さえておくべきポイントを整理していきます。
VYMとは?基本情報をおさらい!
まずは、VYMの概要を簡単に押さえておきましょう。
✅ VYMの概要
- 正式名称:バンガード・米国高配当株式ETF
- 運用会社:バンガード(Vanguard)
- 設立年:2006年
- 経費率:0.06%(超低コスト!)
- 総資産:約750億ドル(約11兆円)
米国で最も人気のある配当ETFの1つであり、長期保有向けとして定評があります。「これを持っていればまず失敗しない」と言われることも多く、実際に多くの投資家から信頼されているETFです。
VYMの株価推移:調整相場でも健闘中!
直近1年間の株価パフォーマンスを見てみましょう。
- VYM:下落耐性が高く、最近の調整相場でも粘り強い推移
- S&P500:2025年年初から下落傾向が続きやや劣勢
ハイテク株が中心のS&P500やNASDAQが金利上昇・経済減速の影響で不調な中、VYMのような高配当ETFには資金が流入し、ディフェンシブな性格が光っています。
セクター構成:VYMは金融・生活必需品に強い!
🔍 セクター比率比較(VYM / SCHD / S&P500)
セクター | VYM | SCHD | S&P500 |
---|---|---|---|
金融 | 23.0% | 17.1% | 14.0% |
テクノロジー | 13.0% | 10.2% | 32.0% |
VYMはハイテクに偏らず、金融・生活必需品・ヘルスケアなどの安定セクターに広く分散されています。逆に言うと、テクノロジー比率が低いため、株価の爆発力は控えめではありますが、安定性・配当重視の投資家にはうってつけです。
構成銘柄:JPモルガンやコカ・コーラなどの安心銘柄
VYMの構成銘柄は約532銘柄にのぼります。上位10銘柄で全体の25%、残りの75%は約430社以上に分散投資されています。
🔝 上位構成銘柄(例)
- JPモルガン・チェース
- エクソンモービル
- ジョンソン&ジョンソン
- コカ・コーラ
- プロクター&ギャンブル(P&G)
馴染みのある名前ばかりで、投資先のイメージがつきやすいですね。一方で、構成銘柄数が多すぎることで「薄く広く」になってしまい、パフォーマンスに影響が出る可能性も。これがVYMの弱点でもあります。
最新の配当情報(2025年3月)
2025年3月21日に発表された配当金は、1株あたり0.85ドル。
これはなんと、第一四半期としては過去最高額です!配当目的で投資している方にとっては嬉しいニュースですね。
ETFの配当金は「確定型」
VYMのようなETFの場合、この配当額は確定されています。投資信託(たとえば楽天SCHDなど)では運用会社が調整するケースもありますが、ETFならダイレクトに受け取れるのが魅力。
配当の推移:14年連続で増配中!
過去の年間配当金推移を見ると、VYMは2008〜2010年のリーマンショック期を除き、基本的に右肩上がりで増配を続けています。
- 2024年:+0.47%(やや控えめ)
- 過去平均:年間+5%以上の増配傾向
- 増配年数:14年連続
リセッション時には減配リスクもありますが、コロナショック・2022年の利上げ局面でも増配を維持した実績は大きな信頼ポイントです。
配当利回り:株価下落時は“お得な買い時”に!
配当利回りの10年推移を見ても、概ね3〜4%台で安定しています。2020年のコロナショック時には5%以上まで急上昇しており、
💡 株価が下がる=利回り上昇=お得に買えるチャンス
ということになります。
ファンダメンタルズ分析:S&P500との比較
指標 | VYM | S&P500 |
---|---|---|
PER(株価収益率) | 16.17倍 | 22倍 |
PBR(株価純資産倍率) | 0.67倍 | 4倍 |
S&P500と比較しても、VYMは非常に割安な水準にあると言えます。
特に2025年に入ってからは、テック株の不調や景気減速懸念もあり、VYMのような配当・安定型ETFが好調です。
まとめ:守りの投資にも最適!VYMの活用法とは?
最後に、VYMがどんな人に向いているかをまとめておきましょう。
✅ VYMがオススメな人
- 株価変動が怖くて高配当投資にシフトしたい人
- 安定性と分散性を重視する人
- 配当金を毎年しっかり受け取りたい人
- テクノロジー比率の高いETFに偏りたくない人
一方で、「株価の成長性」や「短期で大きな値上がり」を期待する人には、S&P500やNASDAQ100の方が合っているかもしれません。
ですが、長期で安定したインカム(配当)を得る資産として、VYMは間違いなく有力候補です!