こんにちは、YOUです!
今回のテーマは、高配当ETFとして人気の「SCHD」について、2025年3月に実施された最新の構成銘柄入れ替えと、それによってどんな影響があったのかを徹底的に解説していきます。
「最近の配当どうだった?」「入れ替わった銘柄ってどれ?」「これからの運用方針は?」という疑問をすべて解消できる内容になっています。
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SCHD 2025年3月の配当実績
まずは3月26日に発表された最新の配当金から。
📈 Q1配当金:前年比+22.1%の増配!
- 1株あたり配当金:0.248ドル
- 前年同期比:+22.1%
- Q1としては過去最高の配当額
同じく高配当ETFのVYMも過去最高を記録しましたが、SCHDも負けていません。ホルダーとしては非常に喜ばしいニュースですね!
🔍 長期の配当推移も好調
2012年以降の配当推移を見ても、右肩上がりの傾向が継続中。2024年の年間配当金は0.9944ドル、利回りは3.64%。
増配率は前年比+12.23%。この調子であれば、今後も年8%前後の増配は期待しても良いと考えています。
SCHDの構成銘柄入れ替えとは?
SCHDは年に一度、3月の第3金曜日のクローズ後に構成銘柄をリバランスします。
このリバランスは、単なる調整ではなく、配当の安定性と成長性を両立するための超重要なプロセスです。ETFにとって、このようなルールベースの構成変更があるからこそ、安心して長期投資できるというわけです。
銘柄入れ替えのプロセスと選定基準
SCHDの銘柄選定は非常に厳格です。以下のような条件でフィルタリングされます。
✅ スクリーニング条件
- 時価総額500億ドル以上
- 過去3ヶ月の平均出来高が200万ドル以上
- 10年以上連続で配当を支払っている
- 配当利回りが2.25%以上
この段階で、安定性の低い小型株や無配当企業、低利回りの銘柄は除外されます。
✅ スコアリング評価(4つの指標)
- フリーキャッシュフロー / 総負債比率
- 自己資本利益率(ROE)
- 配当利回り
- 5年平均の配当成長率
このスコアに基づいて、上位100社が最終的に選出されます。
また既存銘柄がスコア上位200社以内であれば、バッファルールにより残留可能。これにより構成変更が過激にならず、ポートフォリオの安定性が維持される仕組みです。
【2025年版】SCHDの構成銘柄変更内容
🔄 入れ替え結果
- 追加銘柄:20社
- 除外銘柄:17社
- 全体の1/5が入れ替わる大規模な変動
これは非常にインパクトのある変更です。
🧯 主な除外銘柄(17銘柄)
- Pfizer(PFE)
- BlackRock(BLK)
- U.S. Bancorp(USB) など
特にファイザーやブラックロックといった大型企業が外されたのは衝撃的です。
- ファイザー:買収による負債増加でスコアダウン
- ブラックロック:配当利回りが2.19%と基準未満
ルールベースであるがゆえの容赦ない除外です。
🌟 主な追加銘柄(20銘柄)
- ConocoPhillips(COP):エネルギーセクター、利回り3.44%、増配率16.5%
- Merck & Co.(MRK)
- Schlumberger(SLB)
- Target(TGT)
- General Mills(GIS) など
注目はエネルギーセクターの急増。コノコフィリップスなど、原油・天然ガスに強い企業が多く追加されました。
セクター比率の変化|エネルギーが急増、金融は激減
- エネルギー:12.29% → 20.94%
- 金融:18.73% → 8.59%
エネルギーセクターの比率が最大に、一方で金融は大幅に減少。この背景には、不安定な金利環境や金融業界の収益性の変動があると見られます。
今後の見通しと投資価値
✅ プラス面
- 5年平均配当成長率:7.52% → 7.85%
- 平均ROE:25.05% → 26.64%
- 配当利回り:3.87%
- 予想PER:13.76倍(割安水準)
配当もキャピタルゲインも狙える、戦略的なポートフォリオに進化しました。
⚠️ リスク面
- 配当性向:62.96%(前年比+9pt)
- 利益成長が止まれば、減配リスクあり
- エネルギー比率が高すぎて、価格変動リスク(ボラティリティ)上昇
100点満点のETFは存在しませんが、リスクを踏まえても長期保有には十分値する内容といえるでしょう。
まとめ|売る理由はない、ホールド推奨!
結論として、SCHDは今後も安定した増配とキャピタルゲインが狙えるETFであることに変わりはありません。
特にリタイア世代や配当重視の投資家にとっては非常に魅力的な選択肢。
現在含み損を抱えている方も、焦って売る必要はありません。むしろ今後の増配に期待して、ホールド一択です!