楽天証券 新春講演会 2025 レビュー

株式投資

毎年恒例となった楽天証券主催の新春講演会が、2025年1月18日に開催されました。今年も豪華なスピーカー陣と充実したプログラムが多数用意され、非常に見応えのある内容でした。この記事では、講演会の全体的なレビューや各プログラムのハイライト、個人的な感想を交えながら詳しく紹介します。


楽天証券 新春講演会とは?

楽天証券の新春講演会は、毎年1月に開催される投資家向けのイベントです。主に経済アナリストや投資系YouTuber、著名人による講演が中心となっており、今年も新宿の三角広場を会場に開催されました。新春らしい賑やかな雰囲気の中、会場には企業ブースも設置され、投資家同士の交流も活発でした。


講演会の特徴

豪華なスピーカー陣

今年の講演会では、竹中平蔵氏、カズレーザーさん、バンクアカデミーの小林亮平さんなど、多彩な顔ぶれが揃いました。無料でこれほどの講演を聞ける機会は貴重であり、多くの参加者が集まったのも納得です。

昨年の講演会には厚切りジェイソンさんや桐谷広人さんが登場したこともあり、今年も期待されていましたが、その期待を裏切らない豪華さでした。


会場の様子

会場は新宿の三角広場で、M1グランプリ敗者復活戦が行われる場所としても有名です。当日は大勢の来場者が詰めかけ、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。企業ブースではファンドに関する疑問を直接聞くことができるコーナーも設置され、投資初心者からベテランまで楽しめる内容でした。


プログラム別レビュー

人生を豊かにする、お金との関わり方

スピーカー:竹中平蔵氏、田内学氏

竹中氏は、小泉内閣で総務大臣を務めた経歴を持つ著名な経済アナリストです。講演では日本の政治的改革の必要性や、若者が政治に関心を持つ重要性について熱弁を振るいました。また、「お金は人生を自由にする手段である」というメッセージが印象的でした。

田内氏からは、政治的な視点だけでなく、個人レベルでのお金との向き合い方についても話があり、政治と経済の両面から考える貴重な時間となりました。


新NISA2年目の「ETF」~カズレーザーからの挑戦状!~

スピーカー:カズレーザー氏、野村アセットマネジメント、楽天証券経済研究所

このセッションは、最も多くの人が集まったプログラムでした。カズレーザーさんのユーモア溢れる話術と分かりやすい説明が光り、初心者にも親しみやすい内容でした。
主なテーマは「ETF」について。投資初心者が新NISAの2年目に挑戦できる選択肢として、ETFをどのように活用すればよいかが語られました。

おすすめとして挙げられたのは、「S&P500」や「オールカントリー(オルカン)」といった王道のETF。具体的な商品を押し付けることなく、楽しみながら投資を考える時間を持つことが大切だというメッセージが印象的でした。


テーマで分散 青の革新!テックで確信?

スピーカー:投資系YouTuber WAT氏、ファシリテーター:陽和 ななみ

WATさんのセッションでは、ETFに関する注目商品が紹介されました。中でも「178A(グローバルX 革新的優良企業ETF)」と「2244(グローバルX USテック・トップ20ETF)」が挙げられ、それぞれの特徴や投資スタイルが解説されました。

特に、「インフルエンサーのおすすめだけで商品を選ばない」というアドバイスは、初心者にも響く重要なメッセージでした。


~日本株アクティブファンド「眼力」の魅力とは?~

スピーカー:バンクアカデミーの小林亮平氏

このプログラムでは、日本の小型株に注目した「眼力」というアクティブファンドが紹介されました。小林氏は投資初心者向けのアドバイスとして、「少額投資を始める」「値動きが気になる場合はほったらかしにする」といった基本を分かりやすく解説。
また、シティホテル3号のお笑いパフォーマンスが交えられたことで、終始楽しい雰囲気でした。


世界株インデックスだけではもったいない 「日本のグローバル株」という選択肢

スピーカー:ぽんちよ氏

ぽんちよ氏によるこのプログラムは、具体的なファンド商品の魅力をアピールする内容でした。特に「トヨタグループ株式ファンド」に焦点を当て、約1時間を使ってその利点を語りました。個人的には商品の売り込み色が強い印象を受けましたが、日本株に興味がある方には参考になる部分も多かったです。


さおだけ屋とタピオカ屋から考える、生き残る会社の見つけ方

スピーカー:菅原 由一氏 山田 真哉氏

このプログラムは特に印象的でした。税理士でありながらYouTubeで情報発信を行うお二人が登壇し、経営の本質や節税のコツ、さらにメディア活用の裏側について語られました。

主な内容:

  • 経営の基礎:「流行で終わるビジネス」と「生き残るビジネス」の違いを具体例を交えながら解説。特に「さおだけ屋」「タピオカ屋」をテーマに、ビジネスモデルの耐久性について深掘りされました。
  • 節税術の紹介:法人化による節税のメリットや注意点について分かりやすく解説。
  • YouTube運営の裏側:視聴者を引き付けるための工夫や、過激なサムネイルの意図について。

さらに、投資についても「欲をかかないこと」の重要性が強調されました。2024年の絶好調な相場でも冷静さを失わず、堅実な資金管理が求められるといったアドバイスは多くの参加者に響いたことでしょう。


新NISA2年目をどう生き抜く?ブレない賢者のルール

スピーカー:馬渕 磨理子氏

馬渕氏はテレビや雑誌などで頻繁に見かける経済アナリストで、この講演では2024年の振り返りと2025年の展望について詳しく語りました。

主な内容:

  • 2024年の振り返り:新NISAがスタートし、多くの投資家が資産形成に新しいステップを踏み出した年。高配当株への注目が増えたことが取り上げられました。
  • 2025年の相場予測:特にトランプ政権再登場が経済に与える影響や、中国株の高配当投資の可能性について注目が集まりました。また、20~30%の暴落があり得るという警告もあり、リスク管理の重要性が再認識されました。

馬渕氏自身が「FANG+」をNISAで買い付ける予定だと語るなど、実際の投資プランを交えた講演が参加者にとって具体的なヒントとなったのではないでしょうか。

まとめ

楽天証券の新春講演会は、投資初心者から中級者まで幅広い層が楽しめるイベントでした。
今回の講演会のポイントをまとめると以下の通りです。

  1. 多彩なスピーカーと豪華なプログラム
    投資に関する基礎知識から日本経済の未来まで、幅広いテーマを学べる場となりました。
  2. 新NISAやETFに関する実践的なアドバイス
    初心者でも取り組みやすい商品や、投資の心構えについて具体的なアドバイスがありました。
  3. 講演会の雰囲気も楽しめる演出
    お笑い芸人やYouTuberによる軽快なトークがあり、堅苦しさを感じさせない工夫が随所に見られました。

最後に、楽天証券の公式YouTubeチャンネルでアーカイブが配信される予定ですので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

毎年恒例のこのイベント、来年も期待が高まります。ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか?

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