はじめに
こんにちは、YOUです!
今回の記事では、視聴者の皆さんからの質問にお答えする形で、FANG+、SP10、M7の3つのファンドを徹底比較していきます。
特に、コアサテライト戦略の観点から、どのファンドが適しているのかを深掘りし、それぞれの特徴やリスク、リターンを比較しながら解説していきます。
結論としては、好みやリスク許容度によって最適なファンドは異なりますが、本記事を参考にして、ご自身の投資戦略に活かしていただければ幸いです!
各ファンドの基本概要
比較対象のファンド
今回取り上げるのは、以下の3つのファンドです。
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ファンド名 | 運用会社 | ベンチマーク | ウェイト方式 | 信託報酬 | 純資産額 (2024年2月) |
---|---|---|---|---|---|
FANG+ | 大和アセットマネジメント | NYSE FANG+指数 | 均等加重平均 | 0.7755% | 5,378億円 |
SP10 | 日興アセットマネジメント | S&P500トップ10指数 | 時価総額加重平均 | 0.10725% | 499億円 |
M7 | 三井住友トラストアセットマネジメント | なし(アクティブ運用) | 均等加重平均 | 0.594% | 133億円 |
それぞれの特徴
- FANG+:世界のビッグテック10社に投資。均等加重平均で運用され、分散効果が高い。
- SP10:S&P500の中でも時価総額上位10社に投資。時価総額加重平均のため、大型株の影響が大きい。
- M7:アクティブ運用の米国大型ハイテク企業7社に投資。固定された7社のみで構成されている。
NISAの対応状況
FANG+のみが 「つみたて投資枠」「成長投資枠」 の両方で投資可能。他の2つは「成長投資枠」のみ対象です。
(NISAのつみたて枠には 5年以上の運用実績が必要 なため、比較的新しいSP10とM7は対象外。)
構成銘柄の比較
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次に、それぞれのファンドがどの銘柄に投資しているか見ていきます。
SP10はヘルスケアや金融が含まれるため、FANG+やM7とは異なるリスク分散ができます。
リターン・リスク比較
直近8か月のリターン
- M7:+31.25%
- FANG+:+28.83%
- SP10:+16.22%
M7とSP10では2倍近い差があることが分かります。
直近1か月のリターン
- FANG+:-0.32%
- M7:-2.43%
- SP10:-3.54%
直近ではFANG+の下落が最も抑えられています。
リターン・リスク・シャープレシオ
ファンド名 | リターン | リスク | シャープレシオ |
---|---|---|---|
FANG+ | +37.4% | 30.7% | 1.09 |
SP10 | +24.0% | 27.73%(最も低リスク) | 0.72 |
M7 | +36.8% | 29.7% | 1.10(最も高効率) |
- リターンは FANG+が最も高い
- リスクは SP10が最も低い
- 投資効率(シャープレシオ)は M7が最も良い
どのファンドを選ぶべきか?
結論:コアサテライト戦略ならFANG+
- 均等加重平均 でリスク分散ができる
- リバランスが年4回 あるため、機動的な調整が可能
- 純資産額が大きく、安定した運用が期待できる
FANG+は、特定の企業に依存せず、テック業界全体に投資することで、より広い成長を享受できます。
その他のファンドの評価
M7のリスク
- 7銘柄固定 で、企業の入れ替えができない
- 変化の激しい時代には不向き(例えば、新興企業が成長しても組み込めない)
- 純資産額が小さく、繰り上げ償還のリスクも高い
SP10のメリット・デメリット
- 時価総額加重平均 なので、アップルやエヌビディアの影響が大きい
- ヘルスケア・金融が入っているため、分散効果は高い
- ただし、ハイテク銘柄の成長に完全には乗れない
FANG+のデメリット
- テスラを除外したことで、トランプ政権の影響を受けた株価上昇に乗れなかった
- アップル・エヌビディアの成長が続けば、時価総額加重平均のSP10が有利になる可能性もある
まとめ
最終的に、どのファンドを選ぶかは 投資家の目的とリスク許容度 によります。
オススメの選び方
投資スタイル | オススメのファンド |
---|---|
リスク分散を重視 | FANG+ |
低リスクで安定運用 | SP10 |
リターン重視で攻めたい | M7 |
今回の記事が投資の参考になれば嬉しいです!
また、他にも気になる投資テーマがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね!