【円高と株安のダブルパンチ】半導体バブルと投資家が身に付けたいマインド

株式投資

はじめに

こんにちは!YOUです。

みなさん、最近の資産運用状況はいかがでしょうか?今年は年初から日経平均も、米国株もめちゃめちゃ上昇しているので、ほとんどの人が運用状況はプラスなのではないでしょうか?

ただ、2024年7月に入ってからはやや調整局面が続いているように感じます。これまでの上昇分の利益確定売り、トランプ氏銃撃事件、日銀の為替介入など株価の方向性が乏しい状態です。(日経新聞にも以下のニュースが掲載されていました)

https://www.nikkei.com/markets/

そこで今回は、最近の半導体株バブルの現状とその原因、さらに投資家が注意すべきポイントについて詳しくお話しします!AIブームによる半導体株の急騰と、その裏に潜むリスクに注目してみましょう。

ちなみに、私自身の資産も前月比で200万円も減少してしまいました。特にQQQやVOOといったナスダックやS&P500に連動するインデックスファンドの資産が大きく目減りしていますが、この記事を読めばどのようなスタンスでいれば良いのか解決できるかと思いますので、ぜひ最後までご一読ください!

この記事で解決できること

半導体株バブルの原因と現状が理解できる
・市場の過熱とそのリスクについて知識を得られる
・長期投資家としての正しいマインドを身につけられる

今年に入ってからのNASDAQの株価

2024年に入ってから、NASDAQ指数は大きな変動を見せています。AIブームによる半導体関連株の急騰により、NASDAQ全体が大幅に上昇しました。しかし、7月に入ってからは景気悪化と割高な株価への警戒感から、売り圧力が強まり、特に最近は株価が大きく調整しています。

具体的なデータを見てみると、NASDAQ指数は2024年の初めから6月末までに約20%上昇しましたが、その後の1ヶ月間で10%以上下落しました。この急激な上昇と下落は、半導体関連株の影響が大きいことを示しています。

半導体株バブルの原因と現状

まず、現在の半導体株バブルの背景についてお話しします。生成AI(人工知能)の登場により、半導体関連株の時価総額は急激に増加しました。例えば米フィラデルフィア半導体株指数(SOX) *1の時価総額は5年で5.6倍に膨らんでいます。この指数を構成する銘柄の時価総額は、2024年6月末時点で約1080兆円に達しました。

このバブルの主役は、AI向け半導体市場をリードするエヌビディアです。エヌビディアの株価は、わずか5年で30倍にもなりました。しかし、同じく米国の半導体大手であるインテルは0.6倍と、大きな差がついています。このように、半導体市場における企業間の格差が広がっていることが分かります。

*1:SOX指数は半導体業界のパフォーマンスを反映するために設計されており、このセクターの市場動向を測る重要な指標として広く認識されています。

↓エヌビディアの記事については以前作成したので、併せてご覧ください🎵

市場の過熱とそのリスク

半導体株バブルの一因は、AI関連製品の需要急増ですが、ここには大きなリスクも存在します。AIブームにより一部の半導体企業は好調ですが、パソコンやスマートフォン、自動車などの従来の半導体需要は伸び悩んでいます。これにより、半導体市場全体の成長が鈍化する可能性があります。

また、生成AIには莫大な投資が必要です。例えば、米アルファベット(Googleの親会社)のスンダー・ピチャイCEOは、AIを利用したコストカットがまだ初期段階にあると述べています。AI技術の導入には時間と資金がかかり、短期的には収益を生むのが難しいという現実があります。

さらに、台湾の経済データにも変調の兆しが見えています。台湾の半導体を含む電子製品の輸出受注は、2024年6月に前年同月比3.1%増となったものの、市場予想の12.5%増を大きく下回りました。このデータは、半導体市場が既にピークを迎えつつある可能性を示唆しています。

例えば、台湾の電子製品の輸出受注は、2024年6月に前年同月比3.1%増の455.6億米ドルでしたが、これは市場予想の12.5%増を大幅に下回る結果となりました。特に、半導体を含む電子製品の輸出受注は前月比8.0%減となり、2カ月連続でマイナスとなっています。

リスクをまとめると以下の通りです

・AI需要急増も、従来のパソコンやスマホ需要は鈍化
・AI技術導入には莫大な投資が必要で収益困難
・台湾の半導体輸出は予想を大幅に下回る低迷

私の資産状況

さて、私自身の投資状況についても触れておきます。7月に入ってからのNASDAQやS&P500の変動により、私の資産も大きな影響を受けました。特に、QQQやVOOといったインデックスファンドの資産大きく減少しが前月比で200万円以上も減少しています。

最近は1ドル160円という円安が一時的に一服し、1ドル152円程度まで円高に戻ってきています。そのため、米国株インデックスファンドの資産の目減りが顕著に表れています。このような市場環境下では、冷静な判断が求められます。

長期投資家が心得ておきたいマインド

投資家が特に心得ておくべきマインドセットは以下の通りです:

  1. 短期的な株価の上下に惑わされない
    株価は日々変動しますが、短期的な動きに一喜一憂せず、長期的な視点を持ちましょう。焦らず冷静に、資本主義の経済成長を信じることが大切です。
  2. 下落は逆に株を安く買えるチャンス
    株価が下落した時は、目をつけていた株式を安く買える絶好のチャンスです。不安に駆られて売ってしまうのではなく、むしろ買い増しを検討することが賢明です。
  3. 不安になって売ったりしない
    市場の下落時には不安が募りますが、感情に左右されずに計画通りの投資を続けることが重要です。過去の経験からも、下落後に大きく反発することが多々あります。

今後の市場予測と対策

最後に、今後の市場予測とそれに対する対策について考えてみましょう。

現在、半導体市場はAIブームの影響で過熱していますが、このブームがいつまで続くかは不透明です。例えば、世界半導体市場統計(WSTS)によれば、2024年6月は上昇サイクルの16カ月目にあたりますが、過去30年間の平均上昇サイクルは22カ月です。つまり、あと数カ月でサイクルがピークを迎える可能性が高いです。

また、米国の金融政策や中国の経済状況も、半導体市場に大きな影響を与えます。例えば、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測米国の対中輸出規制など、地政学的リスクも考慮する必要があります。

上昇サイクルが終われば数ヶ月〜数年は株価が上昇しない可能性もあります。とはいえ、10年20年単位で見れば、株価は上がると歴史が証明しているので、焦らずじっくりコツコツ投資をしていきましょう。

まとめ

AIブームによる半導体株バブルは、一見すると魅力的ですが、その裏には多くのリスクが潜んでいます。投資家としては、冷静な判断と分散投資、そして市場動向の常時チェックが求められます。過熱する市場に惑わされず、長期的な視点で賢明な投資を心掛けましょう!

この記事が、皆さんの投資判断に少しでもお役に立てれば嬉しいです。これからも経済ニュースをしっかりチェックし、賢い投資を続けていきましょう!

タイトルとURLをコピーしました