こんにちは、YOUです!
今回は「日本版SCHD」をテーマに詳しく解説していきます。米国で人気を誇る高配当ETF「SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)」をモデルに設計されたこのファンド、日本の投資家にとってどのような魅力があるのでしょうか?この記事では、その概要やメリット、リスク、そしてどんな人に向いているのかを徹底的に掘り下げていきます。
日本版SCHDとは?
日本版SCHDの基本情報
正式名称:楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)
運用開始日:2025年2月7日
当初募集期間:2025年1月31日~2025年2月6日
運用会社:楽天投信投資顧問
信託報酬:0.297%
配当利回り:約3.69%(直近30日)
分配金頻度:年4回(3月、6月、9月、12月)
購入可能場所:楽天証券限定
このファンドは、日本の代表的な高配当株を選定し運用するもので、米国のSCHDの運用プロセスを参考に設計されています。
日本版SCHDが目指す運用プロセス
運用の流れ
- 日本を代表する500社を対象に選定
配当履歴や企業の安定性を基準にスクリーニング。 - 以下の条件で100社に絞り込み
- 10年以上連続配当
- 流動性が高い(売買量が多い)
- 財務的に安定している
- 配当利回りに基づいて組み入れ比率を決定
- リバランスは年2回(6月、12月)実施。
米国のSCHDと似た選定基準ですが、日本市場特有の特徴も反映されています。
ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックスとは?
基準インデックスの概要
日本版SCHDは「ダウ・ジョーンズ日本配当100インデックス」に連動しています。このインデックスは、日本の高配当株100社
で構成されており、安定的な配当実績を持つ企業が中心です。
組み入れ銘柄例
上位には、以下のような企業が含まれます:
- KDDI、NTT(通信)
- 伊藤忠商事、三井物産(商社)
- 損保ホールディングス、MS&AD(金融)
これらの企業は、日本の経済を代表する大手で、配当利回りも比較的高い水準を維持しています。
日本版SCHDのパフォーマンスと魅力
トータルリターン(年率換算)
- 日本版SCHD:12.49%(10年間のトータルリターン)
- TOPIX:7.8%
- 日経平均:10.7%
トータルリターンには、キャピタルゲインと再投資された配当金が含まれており、配当金を再投資しない場合でも、約8%の年率リターンが期待できます。
セクター別比率
商社が25%、通信や自動車などのコンシューマーディスクリショナリーが20.4%、金融が17%を占め、配当利回りの高いセクターに偏りがあります。ただし、これは高配当株ファンドとしての性質上、ある程度必然的なものです。
日本版SCHDのリスク
1. カントリーリスク
日本経済全体の成長性に限界があると懸念されています。たとえば、PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回る企業が多いなど、課題も多く、投資家にとってリスクとなる点です。
2. 信頼性リスク
米国のSCHDは、過去の実績や人気によって信頼性を確立していますが、日本版SCHDはまだ運用開始前で実績がありません。名前のイメージだけで過大評価される可能性があります。
日本版SCHDはどんな人におすすめ?
フローチャートで簡単チェック!
- リターンを無視してでも配当金が欲しい?
- NO:オルカン(全世界株式)やS&P500ファンドを選びましょう。
- YES:次の質問へ。
- 投資したい国は?
- 米国のみで良い:本家SCHDやVYM、SPYDを検討。
- 日本も含めたい:次の質問へ。
- リスク許容度は?
- 高リスクでも高配当を目指したい:銘柄数が少なく利回りの高いファンドへ。
- リスクを抑えつつ、安定配当を得たい:日本版SCHDが適しています。
ハイブリッド戦略のススメ
日本版SCHDは3月、6月、9月、12月に分配金を支払います。一方、楽天SCHD(米国ファンド)は2月、5月、8月、11月に分配金が支払われます。この2つを組み合わせることで、1年のうち8か月間、安定したキャッシュフローを得ることが可能です。
特にFIREやリタイア後の生活資金として、配当金を重視する投資家にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
まとめ:日本版SCHDはこんな人におすすめ!
- 日本株を含むポートフォリオを構築したい。
- 安定した配当収入を求めている。
- 米国株だけではなく、日本株の成長可能性にも期待したい。
リスクをしっかりと理解した上で、長期的な資産形成の一助として検討してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます!ぜひ投資の選択肢を広げる参考にしていただければ嬉しいです。次回もお楽しみに!