【AI投資のデメリット】テクノロジー株に潜むリスクとは？ - YOU

はじめに

AI技術の進歩は目覚ましいものがありますが、ここ最近の米国株式市場では、AI関連の投資が過剰になっているのではないかという懸念が広がっています。特に、大手ハイテク企業の株価が大きく揺れ動く中で、AI投資のデメリットについて考えさせられる状況です。本記事では、AI投資のリスクやデメリット、投資家が注意すべきポイントについて詳しく解説します。

この記事で分かること

AI投資とは何か： AI投資の具体的な内容とその目的
AI投資の現状： 米国株式市場におけるAI関連の投資動向
テクノロジー株に潜むリスク： 過剰投資が引き起こす市場の懸念点
企業の具体例： アルファベットやエヌビディアなどの大手ハイテク企業の動向
投資家が今後考慮すべきポイント： バランスの取れた投資戦略の重要性

AI投資とは何か

AI投資とは、企業が人工知能（AI）技術の開発や導入に資金を投入することを指します。この投資には、AIの研究開発費や設備投資、AI関連のスタートアップ企業への出資などが含まれます。企業がAI技術を活用することで、業務の効率化や新たなビジネスチャンスの創出を図ることを目的としています。

AI投資の現状とその背景

AI投資は急速に進んでおり、多くの企業が巨額の資金を投入しています。例えば、グーグルの親会社アルファベットは、2024年4〜6月期の決算で前年同期比9割増の131億ドルを設備投資に費やしました。これに対して、メタのマーク・ザッカーバーグCEOも「後で振り返れば、私たちは必要以上に何十億ドルも使っていたと思う可能性は十分にある」と述べています。

テクノロジー株に潜むリスク

AI関連の過剰投資が懸念される中、テクノロジー株にはいくつかのリスクが浮上しています。例えば、エヌビディアは2024年6月に付けた最高値から2割以上下落し、一般的に「弱気相場入りした」とされる水準に達しています。また、アルファベット株も決算発表翌日に5％安となり、市場参加者がAI投資に見合う売り上げを期待していることが伺えます。

過剰投資の影響とその対策

AI投資が過剰になると、短期的には企業の収益に悪影響を及ぼす可能性があります。ゴールドマン・サックスのレポートでは、「生成AIにお金を使い過ぎて、恩恵は少ない」との懐疑的な見方が紹介されており、米マサチューセッツ工科大学のダロン・アセモグル教授も、今後10年でAIは米国の生産性を0.5％しか向上させないと予測しています。

しかし、AI投資をためらえば、「今後10〜15年の間、最も重要なテクノロジーに携わる立場から外れる」との指摘もあり、バランスの取れた投資が求められます。

投資家が今後考慮すべきポイント

投資家が注意すべきポイントは、企業のAI投資がどのように収益に結びついているかを見極めることです。アルファベットのピチャイCEOは、「クラウド事業の顧客に提供するAIはすでに数十億ドルの収益を生んでいる」と述べていますが、消費者向けのAIサービスの収益化はまだ不透明です。

さらに、AI検索がインターネット広告モデルに与える影響や、サブスクリプションサービスの導入についても注視する必要があります。IT導入支援企業USTグローバルのヘザー・ドー氏は、「AIがインターネットの検索プロセスを破壊しようとしている」と指摘しており、AI関連サービスの投資回収方法には慎重な検討が必要です。