はじめに
株式市場の暴落と聞くと、不安になる方も多いのではないでしょうか？
でも、暴落の歴史を知ることで、実際にはどんなことが起こってきたのか、どう対策すればいいのかを理解することができます。
今回は、株式市場の暴落の歴史を振り返りながら、その対策について一緒に学びましょう。
株式市場の暴落とは？
株式市場の暴落とは、短期間で株価が急激に下落する現象を指します。
このような暴落は、投資家の心理、経済状況、政治的要因など様々な要因によって引き起こされます。
暴落は投資家にとって大きなリスクですが、正しい知識を持つことで対応できるようになります。
暴落が起きた時の気持ち
暴落が起きると、多くの投資家は不安と恐怖に包まれます。
投資している資産が急激に減少するのを目の当たりにすると、パニックになり、損切りを検討することがあるでしょう。
しかし、このような状況でも冷静さを保つことが重要です。
暴落時の心理戦に勝つためには、事前にシナリオを想定し、どのように行動するかを計画しておくことが大切です。
暴落の歴史
1929年：ウォール街大暴落
1929年10月24日、ニューヨーク証券取引所で発生したこの暴落は、世界的な大恐慌の引き金となりました。
株価は約300％上昇していたため、投機が過熱し、1,280万株が売りに出されました。
その結果、売りが売りを呼び、株価は急落しました。
1987年：ブラックマンデー
1987年10月19日、ダウ平均がわずか数時間で500ポイント以上、約22％の下落を記録しました。
この暴落は新しい自動売買システムの影響も大きかったと言われています。
しかし、FRBが迅速に対応し、経済への影響を最小限に抑えました。
2008年：リーマン・ショック
2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに、ダウ平均が777.68ポイント下落。
これにより、世界中の金融システムが混乱し、株価は大幅に下落しました。
2010年：フラッシュクラッシュ
2010年5月6日、ダウ平均が短時間で約1,000ポイント下落しました。
これは、ギリシャの債務危機と電子取引システムの誤作動が原因とされています。
2020年：OPECクラッシュと新型コロナクラッシュ
2020年3月、サウジアラビアの原油価格競争が引き金となり、原油価格が急落しました。
また、新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界の株式市場はパニックに陥り、大幅な下落を経験しました。
それぞれの暴落で1000万円投資していたら？
それぞれの暴落で仮に1000万円を投資していた場合、どのくらいの損失が出たか見てみましょう。
- 1929年：ウォール街大暴落では、株価が約90%下落したため、1000万円が100万円に。
- 1987年：ブラックマンデーでは、株価が約22%下落したため、1000万円が780万円に。
- 2008年：リーマン・ショックでは、株価が約50%下落したため、1000万円が500万円に。
- 2010年：フラッシュクラッシュでは、株価が約9%下落したため、1000万円が910万円に。
- 2020年：コロナクラッシュでは、株価が約30%下落したため、1000万円が700万円に。
暴落を回避するテクニック
暴落を完全に回避するのは難しいですが、リスクを軽減するためのテクニックはいくつかあります。
- 分散投資: 資産を分散させることで、一つの市場や銘柄の暴落による影響を軽減できます。
- ドルコスト平均法: 定期的に一定額を投資することで、株価の変動によるリスクを分散します。
- 防御的な資産配分: 債券や金などの防御的な資産に一部を投資し、株式市場の暴落時に資産全体の下落を抑えます。
- テクニカル分析: 過去の価格データを分析し、暴落のサインを見逃さないようにします。
今後の暴落が来たときにどうするか
インデックス投資をしている方は、暴落時にパニックで株を売るのは避けましょう。
暴落は一時的なものであり、長期的に見れば市場は回復します。
むしろ、暴落時には割安な株を買うチャンスと捉えることもできます。
まとめ
株式市場の暴落の歴史を振り返ると、その原因や影響は様々です。
しかし、共通して言えるのは、冷静に対処することが重要だということです。
暴落時こそ冷静に、長期的な視点を持って行動しましょう！
FAQ
Q: 暴落時に一番重要なことは何ですか？
A: 冷静に対応し、パニック売りを避けることです。
Q: 暴落が起きたら株を売るべきですか？
A: 長期的な視点を持ち、株を売るのは避けた方が良いです。
Q: インデックス投資は暴落に強いですか？
A: はい、長期的に見れば市場は回復するため、インデックス投資は有効です。
