【新NISAを始めた人は必見!】今回の暴落から学ぶ3つの教訓

株式投資

新NISAを始めた人必見!今回の暴落から学ぶ3つの教訓

こんにちは、YOUです。

今回は、「新NISAを始めた方々に知ってほしい、今回の暴落から学ぶべき3つの教訓」についてお話しします。今年から新NISAを始めた方や、少し株式投資に慣れてきた方にとって、とても参考になる内容ですので、ぜひ最後までお読みください。

この記事では、以下の内容をお伝えします。

今回の暴落の振り返り
学ぶべき3つの教訓

1. 8月に起こった株式市場の動き

まず、8月初旬からの株式市場の動きを振り返ってみましょう。

最初の大きな動きは8月2日の日本市場から始まりました。この日は、株価が前日比で2216円も下落し、史上2番目の下げ幅を記録しました。この出来事は、各メディアで大々的に取り上げられ、SNSでも「資産が減って辛い」「新NISAをやめようかな」という投稿が目立ちました。

その夜、米国市場も日本株の影響を受けて急落。NYダウは一時900ドル安となり、こちらも大きな話題になりました。ここ数ヶ月では500ドル程度の下落は「少し下がったね」という感覚でしたが、900ドルの下落は相当インパクトがありました。

この下落の原因は、雇用統計などの経済指標が悪化し、景気の悪化が懸念されたためです。

そして、その翌営業日にはさらに大きな事件が起こりました。土日を挟んでどうなるか注目されましたが、前日比で4425円の史上最大の下落幅を記録しました。全銘柄の99%が下げるという異例の事態で、時価総額の大きい銘柄は10%以上の下落を見せました。

この日のSNSは、さらに悲惨な状況でした。パニックがパニックを呼び、多くの投資家が急いで株を売り、投資に対する不信感が広がりました。相場が終わった後の報道では、下落幅は歴代1位、下落率は歴代2位という結果が明らかになりました。

ちなみに、下落率ランキング1位は1987年のブラックマンデーです。この王座は未だ譲られていません。

私自身の資産状況も大きく影響を受けました。8月5日時点で、前月比-379万円、つまり国産SUV一台分の金額が消えました。金額ベースでは米国株が特に影響を受けましたが、評価損益率では日本株が大幅に減少しました。この状況を見て、思わず「痺れるぜ」とつぶやいてしまいました。

痺れるぜ!!

ところが、翌日の日経平均株価は一転して+3217円と大幅反発しました。上昇幅は史上最大で、急落の反動から海外短期筋の買いが優勢となりました。

まるでトランポリンに乗っているかのようなチャートが描かれ、8月に入ってからの相場は、投資家を翻弄し続けています。エコノミストや経済評論家たちも「これからもっと下がる」「もう下げは終わった」と様々な見解を述べていますが、新NISAを始めたばかりの方や、初めて大きな暴落を経験した方にとっては、激動の8月だったことでしょう。

2. 暴落から学ぶべき3つの教訓

さて、ここからが本題です。今回の暴落から学べる3つの教訓を解説します。

教訓1: 長期投資には山あり谷あり

長期投資の道のりには、必ず上昇と下落の波があります。歴史を振り返ると、株価は長期的に上昇してきましたが、その過程で何度も上下を繰り返しています。

今回の暴落もその一例であり、極端なものかもしれませんが、山と谷の一つであることは間違いありません。私もよく使用する投資信託のシミュレーション結果のグラフでは、毎月積み立てを行うことで、20年後には元本と複利で数千万円になるとされています。しかし、現実には今回のような乱高下があるため、グラフ通りに資産が増えるとは限りません。

頭では理解していても、実際には「資産は増え続けるもの」と期待してしまうものです。しかし、過去100年の米国株式のチャートを見ると、株式相場にいる限り暴落は避けられません。今後も今回以上の大暴落が数ヶ月後に訪れる可能性は十分にあります。

それでも、株価は長期的に右肩上がりで成長を続けてきました。元の株価に戻すには数年かかる場合が多いですが、長期で見れば必ず回復してきます。私たちが忘れてはいけない教訓は、暴落は必ず訪れるということ。そして、株式相場には山あり谷ありですが、長期で見れば必ず株価は上昇するため、相場から逃げないことが大切です。

教訓2: 為替リスクの影響

今回の暴落では、円高株安のダブルパンチが起こり、オルカンやS&P500、米国株ETFに投資している方々にとっては、資産の減少が想定以上だったのではないでしょうか。

まず、ドル円の為替チャートを見てみましょう。7月中旬には1ドル162円だった為替が、現在では145円前後まで円高が進んでいます。この円高が、投資家にとっては非常に厳しい状況をもたらしました。

7月までは円安株高で資産が順調に増えていましたが、その反動が大きく、今回の暴落に繋がったと言えます。

円高株安のインパクトをシミュレーションで見てみましょう。例えば、1ドル150円の時に購入した1万ドルの株が10%下落し、その後1ドルが100円まで円高になった場合、資産の目減りは45万円にもなります。元々の投資額は150万円で変わりませんが、株価の10%下落と円高の影響で、評価額は90万円まで減少してしまいます。

項目1ドル150円の時1ドル100円の時
投資時の為替レート (円/USD)150150
投資額 (USD)1000010000
投資額 (円)15000001500000
株価下落率10%10%
株価下落後の投資額 (USD)90009000
現在の為替レート (円/USD)150100
現在の円換算投資額 (円)1350000900000

米国株に投資している以上、為替リスクは避けられません。しかし、長期で見れば為替リスクの影響は少なくなると言われています。なぜ最近ここまで資産が大きく減少したのか、その理由を理解しておくことは大切です。

教訓3: 卵は一つのカゴに盛るな

これは「分散投資」を指す有名な言葉です。一つのカゴにすべての卵を盛ると、そのカゴを落とした際にすべての卵が割れてしまうかもしれません。しかし、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、一つのカゴを落としても、他の卵は無事でいられます。

株式投資でも同様に、特定の商品に集中投資するのではなく、複数の商品に分散投資をすることで、リスクを分散させることが重要です。

個別株は銘柄によってパフォーマンスが異なります。テンバガーを狙える銘柄もあれば、配当をメインで狙う銘柄もありますが、大きなリターンを狙うためには、それ相応のリスクを取る必要があります。

例えば、モノタロウ・三井住友FG・VOOの3つの銘柄を比較すると、直近1ヶ月のチャートは次のようになります。

  • モノタロウ: +22%
  • VOO: -5%
  • 三井住友FG: -20%

VOOとは、S&P500指数に連動するETFで、米国企業500銘柄に分散投資をしています。チャートを見れば分かるように、VOOに投資していれば、大きなリターンは得られないかもしれませんが、大きな損失も避けられます。

分散投資の効果が顕著に現れていると言えます。

もちろん、VOOのパフォーマンスが悪い期間や、三井住友FGが大きなリターンを得る場合もあります。個別株は日々±10%程度の値動きがあることがザラですが、ダウやS&P500で10%の変動が1日で起きたら、それは大事件です。

だからこそ、分散投資をしっかり行い、資産を守ることが重要です。個別株への一点集中は高リターンを期待できますが、その分大きなリスクも伴います。そのため、卵は一つのカゴに盛らないことが重要です。

3. まとめ

8月に入ってからの株式市場は、歴史に残る激しい変動が続きました。今後も不安定な相場が予想されますが、今回の暴落からインデックス投資家が学べることは次の3点です。

  1. 株式投資には山あり谷あり
  2. 為替リスクのインパクト
  3. 卵は一つのカゴに盛るな

これらの教訓を胸に、今後も冷静に株式相場に臨んでいきましょう。

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