【4%ルールの検証】資産取り崩しを実際に試してみた

株式投資

こんにちは、YOUです!
今回は、資産形成において注目されている「4%ルール」について、その理論を実際に検証するチャレンジに挑戦します。4%ルールは、資産を取り崩しながらも長期間にわたって資産が尽きないとされる有名な理論です。このルールに基づいて、私自身の投資信託を取り崩し、毎月の資産状況をシリーズ動画として皆さんにお届けしていく予定です。

では、早速この4%ルールとは何か、その背景や実践方法について詳しく見ていきましょう。


4%ルールとは?

FIREムーブメントの重要な理論

まず、4%ルールは「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」ムーブメントにおいて、非常に重要な概念です。FIREを目指す多くの人々が、資産を形成し、それを効率よく取り崩して早期リタイアするために活用している理論です。FIRE自体は、経済的自立を早期に達成し、その後の人生を自分の好きなことに費やすことを目指すライフスタイルで、特に近年注目を集めています。

4%ルールの仕組み

4%ルールの基本的な考え方は、投資資産の4%を毎年取り崩しても資産が尽きないというものです。例えば、1億円の資産があれば、毎年400万円を取り崩しながらも資産が底をつかないとされています。このルールは1990年代にアメリカのファイナンシャルプランナー、ウィリアム・ベンゲン氏によって提唱されました。彼の研究によれば、株式と債券を組み合わせたポートフォリオを適切に運用すれば、資産を30年間維持できる可能性が非常に高いとされています。

ベンゲン氏の研究

ベンゲン氏の研究では、過去の市場データに基づき、特定のポートフォリオ構成と取り崩し率が資産の維持にどの程度寄与するかを示しています。

例えば、株式と債券を半々に組み合わせ、取り崩し率を4%に設定した場合、100%の確率で資産が尽きないというデータが出ています。このように、過去の実績から裏付けられたこの理論は、多くのFIRE支持者にとって、非常に信頼できる指標となっています。


4%ルールの実践方法

定率売却と定額売却の違い

4%ルールを実践するにあたり、取り崩しの方法としては大きく分けて定率売却定額売却の2つの方法があります。

定率売却

定率売却は、資産の一定割合を毎年取り崩す方法です。例えば、1億円の資産を持っている場合、1年目には400万円を取り崩し、その後資産が8000万円に減少した場合は、次年度の取り崩し額は320万円になります。この方法のメリットは、市場が好調な時には取り崩し額が増える一方で、市場が不調な時には取り崩し額が減るため、生活費に影響が出るリスクもあります。

定額売却

一方、定額売却は毎年一定額を取り崩す方法です。この方法では、市場の動向にかかわらず、設定した金額を取り崩すため、生活費の安定を確保できますが、市場が低迷して資産が減少した場合には、資産が早く尽きるリスクも高まります。

どちらを選ぶべきか?

どちらの方法にもメリットとデメリットがあり、ライフスタイル市場の状況に応じて柔軟に対応することが重要です。特に近年では、低金利や予想外のインフレの影響もあり、4%ルールの適用を厳密に守ることが難しいとの意見もあります。そのため、取り崩し率を3.5%や3%に引き下げるべきだという考えもあります。


実際に4%ルールを試してみる

では、ここから実際に私が4%ルールを適用して、資産を取り崩す実験を行います。今回の取り崩し対象として選んだのは、楽天VTという全世界株式に投資する投資信託です。私はこのファンドを2018年から旧つみたてNISAで積立を行ってきました。

楽天VTの資産状況

現在の楽天VTの資産状況は次の通りです。

  • 投資総額:345,000円
  • 時価評価額:645,221円
  • 評価益:約30万円(評価益率87%)

このファンドはeMAXIS Slim全世界株式に似た商品で、多くの人が投資している「オルカン」と呼ばれる投資信託とほぼ同様の運用内容です。私が楽天VTを選んだ理由は、皆さんが将来資産を取り崩す際に、より参考になると思ったからです。


定額売却による取り崩しの実践

今回の取り崩し方法は、定額売却です。資産寿命が長いと言われている定率売却ではなく、より厳しい条件である定額売却を選んだ理由は、4%ルールの真価を試すためです。定額売却は市場が悪い時でも一定額を取り崩すため、資産が早く尽きるリスクがありますが、それでも資産が長持ちするのかを検証していきます。

取り崩し金額

現在の楽天VTの時価評価額は645,221円です。この金額の4%25,808円年間で取り崩すことにしました。しかし、年間で取り崩すだけでは資産状況が分かりづらいので、この金額を12ヶ月に分けて、毎月2,150円ずつ取り崩していきます。

検証の条件


まとめと今後の展望

これから、毎月この取り崩し状況を動画やブログで報告していきます。検証の結果が出るのは15年以上先の話ですが、今から始めることで将来の資産形成に役立つデータを提供できると考えています。

また、2024年から新NISAが始まったことにより、資産を取り崩すタイミングが20年後という方も多いかと思います。私の実践結果が、皆さんがその時点で資産を取り崩す際の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後も資産状況や取り崩しの結果をシェアしていきますので、引き続きご注目ください!

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